YouTubeチャンネルを売りたいと考えたとき、最初に迷うのが「何から始めればよいのか」という点です。売却には、資料の準備、売却先の選定、所有権の移行、収益の受け取り設定と、いくつもの手続きが続きます。
この記事では、YouTubeチャンネル売却のやり方を準備から譲渡まで順番に整理します。マッチングサイトに自分で出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法の違いにも触れます。

執筆者 デジタルアセットパートナーズ編集部
Instagram・YouTube・Webサイト・Amazonアカウント等のデジタル資産売却に関する情報を発信しています。
目次
YouTubeチャンネル売却のやり方と全体の流れ
YouTubeチャンネルの売却は、チャンネルそのものではなく「チャンネルの管理権限」を買い手に移す形で進みます。まずは規約上の位置づけと、売却完了までの流れを押さえておきましょう。
チャンネル売却は規約上どう扱われるか
Googleアカウント自体は譲渡できませんが、ブランドアカウントとして運用しているチャンネルは、所有者の変更機能で管理権限を移せます。実際にM&Aサイトなどで多数の取引が行われています。
ただし、ID・パスワードをそのまま渡す方法は避ける必要があります。権限の移行は、YouTube Studioの正規の機能で行うのが基本です。

パスワードを渡す取引は、乗っ取りや代金未払いの原因になります。必ずYouTube Studioの権限移行で進めてください。
売却完了までの6ステップ
売却の大まかな流れは次のとおりです。準備から権限移行までを、順番に進めていきます。
| YouTubeチャンネル売却の流れ | |
|---|---|
| ステップ1 | 収益・アナリティクス資料と権利関係を整理する |
| ステップ2 | 相場をもとに希望価格を決める |
| ステップ3 | マッチングサイトまたは売却代行サービスで買い手を探す |
| ステップ4 | 契約書を交わし、代金の支払い方法を決める |
| ステップ5 | ブランドアカウントの権限を移行する |
| ステップ6 | AdSenseの受け取り設定を買い手側で切り替える |
売却できるチャンネルの条件
売却自体に厳密な登録者数の条件はありませんが、買い手がつきやすいチャンネルには共通点があります。
- ブランドアカウントで運用されており、権限を移行できる
- 収益化が済んでいて、直近の収益を示す資料がある
- 著作権侵害の警告など、収益化に影響する問題がない
- 運用者個人への依存が小さく、引き継いだ後も運用しやすい
YouTubeチャンネル売却前に整える準備

売却の成否は、出品前の準備でほぼ決まります。買い手は資料を見て価格を判断するため、資料の質がそのまま信頼につながります。
収益とアナリティクスの資料
直近12か月ほどの月別収益、再生回数、視聴者の属性を用意します。改ざんを疑われないよう、YouTube Studioの画面をそのまま保存した資料が望ましいとされています。
権利関係とコンテンツの整理
著作権侵害の警告が出ているチャンネルは、収益化に影響するため価格が下がりやすくなります。使用している素材やBGMの権利も確認しておきましょう。

買い手が最初に見るのは直近の収益と権利面です。資料が整っているだけで、交渉が進めやすくなります。
個人情報とチャンネルの切り分け
登録メールアドレスや連絡先など、個人に紐づく情報はチャンネルから切り離しておきます。個人情報は、契約が固まるまで買い手に見せないようにします。
YouTubeチャンネル売却の相場と価格の決め方
相場は、登録者数よりも収益の安定性で決まる傾向があります。目安を知っておくと、買い手との価格交渉で慌てずに済みます。
登録者数・収益別の相場
国内の解説記事では、次のような目安が紹介されています。あくまで目安で、ジャンルや運用状況で大きく変わります。
| YouTubeチャンネルの売却相場の目安 | |
|---|---|
| 登録者1万人未満 | 10万〜30万円程度 |
| 登録者1万人超で収益が安定 | 50万〜1,000万円程度 |
| 価格の目安 | 月間利益の12〜24か月分 |
月間利益から価格を考える
価格の計算でよく使われるのが、月間利益の12〜24か月分という考え方です。たとえば月3万円の利益が出るチャンネルなら、36万〜72万円が目安になります。
価格に影響する要素
同じ収益でも、価格が変わる要素があります。
- 収益が右肩上がりか、下降傾向か
- 顔出しなど運用者への依存度
- 広告収益以外の収益源があるか
- 著作権の問題がなく、動画の資産性が高いか

相場はあくまで目安です。収益の推移や運用の再現性まで見てもらえると、希望価格に近づきやすくなります。
YouTubeチャンネル売却先の選び方
売却先は大きく、マッチングサイトに自分で出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法に分かれます。手間と費用、成約のしやすさが異なります。
マッチングサイトに自分で出品する
ラッコM&Aなどのマッチングサイトでは、売り手が自分で募集文を書き、買い手と直接やり取りします。手数料を抑えられる反面、資料作成や交渉、契約まで自分で行う必要があります。
売却代行サービスに任せる
売却代行サービスでは、買い手探しや条件の交渉、手続きの案内を任せられます。本サイトの送客先であるYouTubeチャンネル売却代行は、成果報酬型で、相談・査定は無料です。
どちらを選ぶべきか
チャンネルの規模や、割ける時間によって向き不向きがあります。
| 自分で出品する場合と売却代行の比較 | |
|---|---|
| 手間 | 自分で出品は資料作成から交渉まですべて自分で対応。売却代行は任せられる範囲が広い |
| 費用 | 自分で出品は手数料を抑えやすい。売却代行は成果報酬型で、成約時に費用が発生 |
| 向いている人 | 自分で出品は交渉に慣れている人。売却代行は時間がない人や初めて売る人 |
YouTubeチャンネル売却の譲渡手続き

所有権の移行は、YouTube Studioの権限管理で行います。手順を間違えると元に戻せないため、買い手との間で順番を確認しながら進めましょう。
譲渡する側の操作
パソコン版のYouTube Studioで「設定」から「権限」を開き、「新しいユーザーを招待」を選びます。買い手のメールアドレスを入力し、権限を「オーナー」にして招待します。
譲渡される側の操作
買い手は招待メールから承認し、オーナー権限を確認します。メインのオーナーに変更するには、招待から7日以上の経過が必要です。7日後に権限をメインのオーナーへ切り替えて、譲渡が完了します。

7日間の待機期間があるため、代金の支払いタイミングは事前に決めておくとトラブルを防げます。
AdSenseの受け取り設定の切り替え
AdSenseアカウントは譲渡できないため、買い手が自分のAdSenseを紐づけ直します。YouTube Studioの「収益受け取り」から変更し、本人確認を済ませます。
- チャンネルの権限移行とAdSenseの切り替えは別の手続き
- 切り替えが終わるまで、収益の受け取り先に注意する
- 権限の移行を確認してから、代金の全額を支払う
YouTubeチャンネル売却で失敗しないための注意点

YouTubeチャンネルの売却では、お金・権利・税金の3点でトラブルが起きやすくなります。事前に対策を知っておけば、多くは避けられます。
支払いと契約のトラブル
契約書を交わさない取引や、前払いを求められる取引は避けましょう。第三者が代金を預かるエスクローを使うと、未払いのリスクを下げられます。
著作権と規約のリスク
著作権を侵害している動画があると、収益化できなくなる可能性があります。二次的著作物などの権利の扱いは、契約書に明記しておきます。

売却後に権利トラブルが見つかると、買い手との紛争になりかねません。出品前の動画チェックを済ませておきましょう。
売却後の税金
売却益の税務上の扱いは、個人か法人か、事業としての規模などで異なります。確定申告が必要になる場合もあるため、税理士や税務署に確認してください。
まとめ
YouTubeチャンネル売却のやり方は、準備、価格決め、売却先選び、権限移行、AdSense切り替えの順に進めます。資料と権利関係を整えておくほど、売却は円滑に進みます。
自分でマッチングサイトに出品するか、売却代行に任せるかは、時間と手間で選ぶのが現実的です。
よくある質問
登録者が少なくても売却できますか?
売却は可能です。登録者1万人未満のチャンネルは、10万〜30万円程度が目安とされています。収益の有無で評価は大きく変わります。
売却にどれくらい時間がかかりますか?
買い手が見つかるまでの期間は、価格や資料の質で変わります。権限の移行だけでも、招待から7日以上かかります。
売却後にチャンネルの動画は残りますか?
動画や登録者はチャンネルとともに買い手に引き継がれます。公開を続けるかは、契約で取り決めておきます。
売却代行を使うと費用はかかりますか?
送客先の売却代行は成果報酬型で、相談・査定は無料です。具体的な条件は、査定時に確認してください。






