サイトを売りたいと考えたとき、最初に気になるのは「自分のサイトはいくらで売れるのか」という点です。査定額の決まり方を知らないまま依頼すると、提示された金額が妥当かどうかを判断できません。
この記事では、サイト売却の査定方法として、収益倍率の目安、評価方法の種類、価格に影響する要素、自分で試算する手順を整理します。査定額は「月間利益の12〜36か月分」と幅広く言われるため、その理由と見方も解説します。

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目次
サイト売却の査定とは
査定で決まること
サイト売却の査定とは、売却を検討しているサイトに「いくらの価値があるか」を見積もる作業です。収益、アクセス数、運営の状況などを見て、売却価格の目安を出します。
査定は売却の入口にあたります。査定額をもとに売り出し価格を決め、買い手との交渉に進みます。
査定額と成約額の違い
サイトの売却価格は、最終的に買い手と売り手の交渉で決まります。査定額はあくまで目安であり、成約額と一致するとは限りません。
査定額が高くても買い手がつかなければ成約しません。反対に、条件が合えば査定額より高く売れることもあります。
| サイト売却の査定の概要 | |
|---|---|
| 査定の目的 | 売却価格の目安を知る |
| 主な判断材料 | 収益、アクセス数、SEOの状況、運営の手間 |
| 査定額の位置づけ | 交渉前の目安(成約額とは別) |
| 依頼のタイミング | 売却を決める前の相談段階でも可 |

査定は「売ると決めてから」ではなく、売るかどうか迷っている段階で受けても構いません。相場感を知るだけでも判断材料になります。
サイト売却の査定額を決める収益倍率の目安
月間利益に倍率をかける考え方
収益が出ているサイトでは、直近の月間利益に一定の倍率をかけて価格を出す方法が広く使われます。倍率は「何か月分の利益を価格とみなすか」を表します。
参照する情報源によって目安は異なり、月間営業利益の12〜36か月分と幅があります。たとえば月間利益10万円なら、120万〜360万円程度が一つの目安です。
サイトの種類別の倍率目安
サイトの種類によっても倍率は変わります。以下はM&A関連メディアで紹介されている目安です。
| サイト種別ごとの収益倍率の目安(月間営業利益ベース) | |
|---|---|
| アフィリエイトサイト | 12〜24か月分 |
| ECサイト | 18〜24か月分 |
| メディアサイト | 15〜20か月分 |
| 会員サイト・SaaS | 24〜36か月分 |
なお、倍率は出典ごとに異なります。「18〜24か月分」とする解説もあれば「24〜36か月分」とする解説もあり、実際の価格は個別の条件で変わります。
売上ベースと利益ベースの違い
相場の目安には、利益ではなく売上を基準にしたものもあります。売上の1〜2年分とする解説があり、利益ベースの倍率とは基準が違います。
比較するときは、どちらの基準で書かれた数字かを必ず確認してください。基準をそろえないと、査定額の高低を正しく判断できません。
サイト売却の査定で使われる3つの評価方法

サイトの価値は、大きく3つの考え方で評価されます。どの方法を重視するかによって、査定額は変わります。
コストアプローチ
サイトの制作や構築にかかった費用をもとに価値を出す方法です。収益性や将来性が反映されにくいため、参考程度に使われます。
マーケットアプローチ
類似サイトの売買事例と比べて、相対的な価値を出す方法です。ただし、条件が完全に一致する事例は見つけにくい点が弱みです。
インカムアプローチ
将来生むと予測される利益やキャッシュフローから価値を出す方法です。収益性の高いサイトでは、この方法が最も重視されます。

収益サイトの査定は、結局のところ「今後も同じだけ稼げるか」を見られます。過去の数字だけでなく、継続性を説明できる材料があると強いです。
サイト売却の査定額に影響する要素

同じ月間利益でも、査定額に差がつくことがあります。ここでは、価格を左右しやすい4つの要素を見ていきます。
収益の安定性と成長性
月ごとの収益のブレが小さく、右肩上がりのサイトは評価されやすくなります。直近半年ほどの平均利益を基準にする解説もあり、単月だけ高い場合は割り引いて見られがちです。
SEOの強さと専門性
検索流入が安定しているサイトは、買い手にとって先の収益を見通しやすくなります。独自の情報や専門性があるサイトも、他と差別化できる点で評価されます。
運営の手間の少なさ
運営に手間がかからず、引き継ぎやすいサイトは買い手がつきやすくなります。手順書やマニュアルがあれば、属人化していないことの説明にもなります。
- 収益が直近数か月で安定している
- 検索流入が特定のキーワードだけに偏っていない
- 更新手順や外注先の情報をまとめている
- 収益の根拠となる画面や資料をすぐ出せる
サイト売却の査定を自分で試算する手順
専門業者に依頼する前に、おおまかな価格感を自分で出しておくと、提示額が妥当か判断しやすくなります。
収益とコストの数字を集める
まず、直近6か月ほどの売上と経費を月ごとに整理し、月間の営業利益を出します。広告費や外注費、サーバー代も忘れず差し引きます。
倍率を当てはめて幅を出す
次に、月間利益に複数の倍率をかけて、価格の幅を出します。たとえば月間利益10万円で12〜36か月分を当てはめると、120万〜360万円という幅になります。
| 試算の例(月間営業利益10万円の場合) | |
|---|---|
| 12か月分 | 120万円 |
| 24か月分 | 240万円 |
| 36か月分 | 360万円 |
この幅のどこに収まるかは、前述の安定性やSEOの強さなどで決まります。
複数の査定結果と見比べる
自分の試算ができたら、専門業者の査定結果と比べます。査定額は算出方法や評価基準で大きく変わるため、1社だけで判断せず複数から意見をもらうのが安心です。

試算はあくまで目安です。経費の計上漏れや、一時的な収益の押し上げがあると、実際の査定とずれやすくなります。
サイト売却の査定を依頼する先の選び方
査定の依頼先には大きく2つの選択肢があります。マッチングサイトに自分で出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法です。
マッチングサイトに自分で出品する場合
サイト売買のマッチングサイトでは、自分でサイト情報を掲載し、買い手と直接やり取りします。価格を自分で決められる反面、交渉や書類のやり取りを自分で進める必要があります。
売却代行サービスに任せる場合
売却代行サービスでは、査定から買い手探し、交渉の進行まで任せられます。手間は減りますが、サービスごとに料金体系や対応範囲が違うため、事前の確認が欠かせません。
| 出品と代行の比較 | ||
|---|---|---|
| 比較項目 | マッチングサイトに出品 | 売却代行に任せる |
| 価格設定 | 自分で決める | 専門家と相談して決める |
| 買い手との交渉 | 自分で行う | 代行側が進行 |
| 手間 | 大きい | 小さい |
| 向いている人 | 相場に詳しい人 | 忙しい人・初めての人 |
依頼先を選ぶときの確認点
料金体系や成約までの流れを事前に確認してください。相場より低く査定して買い叩く事業者に注意すべきだという指摘もあるため、複数社の査定を見比べるのが安心です。
- 料金体系(成果報酬かどうか)
- 査定から成約までの対応範囲
- 査定額の根拠を説明してもらえるか
- 売却後の引き継ぎサポートの有無
サイト売却の査定で気をつけたい注意点

査定を受ける際は、金額だけでなく進め方や条件にも目を向けておく必要があります。
査定額だけで依頼先を決めない
査定額が最も高い業者を選びたくなりますが、その金額で成約できるとは限りません。相場より低く査定する業者への注意とあわせ、根拠の説明がある業者を選んでください。
売却後の税金を確認する
売却益には税金がかかる可能性があり、課税区分はサイトの運営実態によって判断が分かれます。手取り額に直結するため、売却前に税理士など専門家へ確認すると安心です。
引き継ぎ範囲と条件を明確にする
売却対象に含まれる資産や、売却後の競業の取り扱いは、契約前に明確にしておく必要があります。査定額が同じでも、条件次第で実質的な価値は変わります。
- 査定額と成約額は別物と考える
- 複数社の査定を比較する
- 税金の扱いを専門家に確認する
- 譲渡対象と競業条件を契約前に決める

査定額の高さだけで選ぶと、後から条件面で揉めることがあります。金額と条件をセットで比べるのがおすすめです。
まとめ
サイト売却の査定は、収益倍率による目安と、3つの評価方法を組み合わせて見るのが基本です。倍率は出典によって幅があるため、基準をそろえて比較してください。
査定額は交渉前の目安であり、成約額とは異なります。複数の査定を見比べ、税金や条件面も確認してから売却を進めましょう。
サイト売却の査定に関するよくある質問
サイトの査定は無料でできますか?
サービスによって異なります。本記事で紹介している売却代行サービスは、相談と査定が無料です。他社を利用する場合は、料金体系を事前に確認してください。
収益がないサイトでも査定してもらえますか?
収益がない場合は倍率での算出が難しく、アクセス数やコンテンツの量などが判断材料になります。まずは現状を伝えて、査定の可否を相談してみてください。
査定額が業者によって違うのはなぜですか?
算出方法や評価基準が業者ごとに異なるためです。1社だけで判断せず、複数の査定を比較すると、相場の目安をつかみやすくなります。









