サイトM&Aという言葉を聞いても、実際に何をどう進めればよいのか、相場感がわからず不安に感じる方は少なくありません。この記事では、サイトM&Aの基本的な仕組みから売却相場の目安、進め方、失敗しないためのポイントまでをわかりやすく解説します。

執筆
デジタルアセットパートナーズ編集部
Webサイト・SNSアカウントなどのデジタル資産売買に関する情報を発信しています。
目次
サイトM&Aとは
サイトM&Aとは、運営しているWebサイトを事業の一部として売買する取引です。企業間の大型M&Aだけでなく、個人が運営するサイトの売買も広く含まれます。

サイトM&Aの定義
サイトM&Aは、Webサイトそのものと、そこに紐づく収益源・ドメイン・コンテンツをまとめて譲渡する取引を指します。譲渡側は運営から離れる代わりに対価を得て、譲受側はゼロから立ち上げる時間とコストを省けます。

「サイトM&A」と「サイト売買」はほぼ同じ意味で使われますが、事業譲渡の契約形式を伴う点を強調したいときにM&Aという表現が使われる傾向があります。
対象になるサイトの種類
サイトM&Aの対象になるのは、アフィリエイトサイト、ECサイト、メディアサイト、比較サイトなど収益化された多くのWebサイトです。アクセス数や収益が安定しているほど、譲受側から見た評価は高くなりやすくなります。
サイトM&Aの相場はどう決まるか
サイトM&Aの相場は、月間営業利益の12〜24ヶ月分が目安とされています。サイトの種類や成長性によって倍率は変動します。
相場の目安となる計算式
基本的な評価額は「月間営業利益×12〜24ヶ月」で試算されることが一般的です。以下は月間利益ごとのおおまかな評価額の目安です。
| 月間営業利益別の評価額目安(12〜24ヶ月分) | |
|---|---|
| 月5万円 | 60万円〜120万円程度 |
| 月20万円 | 240万円〜480万円程度 |
| 月50万円 | 600万円〜1200万円程度 |
評価額を左右するポイント
評価額は営業利益の倍率だけで決まるわけではありません。以下の要素が評価に影響します。
- 収益とアクセス数の推移が安定しているか
- 特定のSNSや検索順位に依存しすぎていないか
- 運営に必要な作業がマニュアル化されているか
サイトM&Aのメリットとデメリット
サイトM&Aには譲渡側・譲受側それぞれにメリットとデメリットがあります。両面を理解したうえで検討することが大切です。

譲渡側・譲受側のメリット
譲渡側は運営から離れながらまとまった資金を得られ、譲受側はサイト開設にかかる時間とコストを省いて事業を始められます。

副業として育てたサイトを一区切りつけて手放し、そのまま次のサイト運営の資金にあてるケースも増えています。
譲渡側・譲受側のデメリット
譲渡側は譲渡益に税金がかかる場合があり、譲受側は収益悪化などサイトが抱えていたリスクをそのまま引き継ぐ点に注意が必要です。
| サイトM&Aのメリット・デメリット早見表 | |
|---|---|
| 譲渡側メリット | 運営を手放しながら譲渡益を得られる |
| 譲受側メリット | 開設の時間とコストを削減できる |
| 譲渡側デメリット | 譲渡益への課税が発生する場合がある |
| 譲受側デメリット | 収益悪化などのリスクも引き継ぐ |
サイトM&Aの進め方4ステップ
サイトM&Aは、準備・査定、交渉・契約、移管・引き継ぎ、アフターフォローの4ステップで進みます。

準備から契約までの流れ
最初にサイトの収益データやアクセス状況を整理し、査定を受けます。買い手候補が見つかったら条件をすり合わせ、契約書を交わします。
引き継ぎからフォローまでの流れ
契約後はサーバーやドメイン、運営ノウハウを譲受側に引き継ぎます。引き渡し後も一定期間は質問対応を行い、運営が安定するまで支援するのが一般的です。
サイトM&Aを個人で行う2つの方法
個人がサイトM&Aを行う方法は、マッチングサイトに自分で出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法の2つに大きく分かれます。
マッチングサイトに自分で出品する場合
サイト売買のマッチングサイトに自分でサイトを掲載し、買い手からの問い合わせを待つ方法です。手数料を抑えられる反面、査定額の妥当性の判断や交渉、契約書の作成まで自分自身で対応する必要があります。
売却代行サービスに任せる場合
売却代行サービスに依頼すると、査定から買い手探し、交渉、契約書の準備、引き継ぎまでを任せられます。サイトM&Aの経験がない方でも、手続きの負担を抑えて進めやすくなります。
| マッチングサイト出品と売却代行サービスの比較 | ||
|---|---|---|
| 手間 | 自分で査定・交渉・契約を行う | 査定から引き継ぎまで任せられる |
| 向いている人 | 交渉や契約実務に慣れている人 | 初めてで手続きに不安がある人 |
| 費用 | 掲載料や成約手数料が発生することが多い | 成果報酬型なら相談・査定は無料 |

交渉や契約実務に不安がある場合は、無理に自分だけで進めず、無料相談できる代行サービスに一度話を聞いてみるのも選択肢のひとつです。
サイトM&Aで失敗しないためのポイント
サイトM&Aで失敗しないためには、情報開示の正確さと移管作業の丁寧さが重要になります。

情報開示の正確さ
収益やアクセス数のデータを実態より良く見せると、契約後にトラブルへ発展しやすくなります。正確なデータを開示することが信頼関係の土台になります。
移管作業の丁寧さ
サーバーやドメインの移管、運営ノウハウの引き継ぎが不十分だと、譲受側が運営でつまずく原因になります。引き継ぎ資料を丁寧に用意しておきましょう。
- 収益・アクセス数のデータを実態通りに開示しているか
- サーバー・ドメインの移管手順を書面で共有しているか
- 運営マニュアルや外部スタッフとの契約関係を引き継いでいるか

チェック項目を1つでも曖昧にしたまま引き渡すと、後から「聞いていた話と違う」というトラブルにつながりやすくなります。
サイトM&Aに関するよくある質問
個人が運営するサイトでもM&Aできますか?
はい、可能です。アフィリエイトサイトや個人ブログなど、収益化されたサイトであれば個人運営でも売買の対象になります。
サイトM&Aにはどのくらいの期間がかかりますか?
査定から引き継ぎ完了まで、早ければ数週間、条件交渉が長引く場合は数ヶ月かかることもあります。サイトの規模や交渉状況によって変動します。
売却益には税金がかかりますか?
個人が得た譲渡益は所得として課税対象になる場合があります。具体的な税額は個別の状況によって異なるため、税理士など専門家への確認をおすすめします。
赤字のサイトでも売却できますか?
赤字であっても、ドメインの評価やコンテンツ資産に価値があれば売却できる可能性があります。まずは無料査定で状況を確認してみることをおすすめします。
まとめ
サイトM&Aは、運営してきたサイトを事業として譲渡し、次の一歩につなげるための選択肢です。相場や進め方、失敗しないためのポイントを押さえておくことで、安心して検討を進められます。
- サイトM&Aの相場は月間営業利益の12〜24ヶ月分が目安
- 進め方は準備・査定から契約、引き継ぎ、アフターフォローまでの4ステップ
- 個人で進めるなら、自分での出品か売却代行サービスかを比較して選ぶ









