M&Aマッチングサイトは、事業やWebサイトを売りたい人と買いたい人をオンラインで結びつけるサービスです。仲介会社を通さず自分で交渉を進められる一方、サイトごとに手数料やサポート体制が異なります。
本記事では、M&Aマッチングサイトの種類や選び方の比較ポイントを整理したうえで、自分でマッチングサイトに出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法の違いも解説します。

デジタルアセットパートナーズ編集部
Webサイト・SNSアカウント等のデジタル資産の売買・M&Aに関する情報を発信しています。
目次
M&Aマッチングサイトとは
M&Aマッチングサイトとは、事業やWebサイトの譲渡を希望する売り手と、買収先を探す買い手をオンライン上で引き合わせるプラットフォームです。案件情報を掲載し、双方が直接メッセージをやり取りできる仕組みが中心になっています。
マッチングサイトが担う役割
マッチングサイトは案件の掲載場所と検索機能、メッセージ機能を提供する立場で、交渉や条件調整の主体は基本的に売り手・買い手自身です。仲介会社のように間に入って交渉をまとめる役割は限定的な点が特徴です。
仲介会社・売却代行サービスとの違い
仲介会社や売却代行サービスは、査定から交渉、契約書の調整までを担当者が伴走して進めます。マッチングサイトは低コストで案件を探せる反面、交渉や書類対応は利用者自身の負担になりやすい点が違いです。
| マッチングサイト・仲介会社・売却代行サービスの違い | |
|---|---|
| 案件の探し方 | マッチングサイトは自分で検索、仲介会社・売却代行は担当者が候補を提示 |
| 交渉の主体 | マッチングサイトは自分同士、仲介会社・売却代行は担当者が間に入る |
| 手間 | マッチングサイトは登録から交渉まで自分で対応、代行サービスは相談ベース |

マッチングサイトは費用を抑えやすい一方、交渉や条件調整をすべて自分で行う前提のサービスです。
M&Aマッチングサイトの主なタイプ

M&Aマッチングサイトは大きく分けて、自分で案件を検索するタイプ、アドバイザーが間に入るタイプ、業種特化型のタイプの3種類に整理できます。目的や案件の規模に応じて向き不向きがあります。
自身で案件を検索するタイプ
案件一覧から自分で検索・応募し、条件交渉も基本的に当事者同士で進めるタイプです。手数料が比較的安く、スモールM&Aや個人の副業案件でよく使われています。
アドバイザーが介在するタイプ
担当アドバイザーが案件のマッチングや条件調整をサポートするタイプです。案件規模が大きい場合や、初めてM&Aに取り組む場合に選ばれやすい傾向があります。
業種特化型のタイプ
Webサイトや飲食店など、特定の業種・資産に絞って案件を集めているタイプです。同業種の買い手が多く集まりやすく、専門性の高い査定基準が使われることがあります。

案件規模が小さいWebサイトやSNSアカウントは、業種特化型か、売却代行サービスへの相談が向いているケースが多いです。
M&Aマッチングサイトを選ぶ際の比較ポイント

複数のM&Aマッチングサイトを比較する際は、案件数・手数料体系・サポート体制の3点を軸に確認すると判断しやすくなります。
案件数と成約実績
掲載案件数や過去の成約実績が多いサイトほど、条件に合う相手が見つかりやすくなります。登録前に公開されている実績データを確認しておきましょう。
手数料体系
成約時のみ費用が発生する成果報酬型か、月額利用料が必要な会員制かでコストの考え方が変わります。売り手・買い手どちらの手数料が発生するかも事前に確認が必要です。
サポート体制と得意領域
契約書の雛形提供や交渉のアドバイスなど、サポートの範囲はサイトごとに差があります。Webサイトやアカウントの売却に強いか、事業譲渡向けかといった得意領域も判断材料になります。

手数料の安さだけで選ぶと、交渉や契約書対応で想定外の手間がかかることがあります。
M&Aマッチングサイトを利用するメリット
M&Aマッチングサイトを利用する主なメリットは、コストを抑えやすいことと、自分のペースで交渉を進められることです。
仲介会社より低コストで動ける
仲介会社の仲介手数料と比べると、マッチングサイトの手数料は低く設定されているケースが多く、予算を抑えて候補探しを始められます。
自分のペースで交渉を進められる
担当者を介さず直接やり取りできるため、条件のすり合わせを自分のタイミングで進めやすい点もメリットです。
| マッチングサイト利用のメリット早見表 | |
|---|---|
| 費用面 | 仲介手数料より抑えやすい |
| スピード感 | 自分のタイミングで交渉を進められる |
| 向いている案件 | 小規模〜中規模で自分で対応できる案件 |
M&Aマッチングサイトを利用するデメリットと注意点

一方で、マッチングサイトには交渉の負担が利用者側に集中しやすいという注意点もあります。利用前にデメリットも把握しておきましょう。
サポートが手薄になりやすい
契約書のチェックや条件交渉のノウハウが乏しい場合、専門的な部分でつまずきやすくなります。
情報が拡散するリスクがある
案件を公開して募集するタイプでは、譲渡を検討している事実が想定より広く知られる可能性があります。
売れるまでに時間がかかることがある
希望条件に合う買い手が見つかるまで、案件によっては数か月単位の時間がかかることがあります。
- 契約書のひな形だけでは判断が難しい条項は専門家に確認する
- 案件公開の範囲や匿名性の設定を事前に確認する
- 複数のサイトに並行して掲載し、成約までの期間を短縮する

交渉や書類対応に不安がある場合は、成果報酬型の売却代行サービスに相談する選択肢もあります。
自分で出品する場合と売却代行サービスに任せる場合の違い

Webサイトやアカウントの売却を考えたとき、マッチングサイトに自分で出品する方法と、売却代行サービスに任せる方法のどちらを選ぶかで、手間や必要なスキルが大きく変わります。
自分でマッチングサイトに出品する場合の負担
案件情報の作成、買い手とのやり取り、契約条件の調整までをすべて自分で行う必要があります。相場感や交渉経験がない場合、条件面で不利になることもあります。
売却代行サービスに任せる場合の流れ
売却代行サービスでは、査定から買い手候補の紹介、交渉、契約書の調整までを担当者が伴走します。相談から成約まで、専門知識がなくても進めやすい構成になっています。
費用や成約までのスピードの違い
マッチングサイトの自己出品は費用を抑えやすい一方、成約までの期間は読みにくくなります。売却代行サービスは成果報酬型が多く、成約時にまとまった費用が発生する代わりに交渉がスムーズに進みやすい傾向があります。

自分で交渉する時間や自信がない場合は、無料相談だけでも売却代行サービスに問い合わせてみる価値があります。
M&Aマッチングサイトを利用する流れ
マッチングサイトを利用する場合も売却代行サービスに相談する場合も、基本的な流れは似ています。ここでは一般的なステップを整理します。
登録から案件探しまで
会員登録を行い、売却・購入したい案件の条件を整理したうえで、案件一覧の検索や掲載を行います。
交渉から成約まで
条件が合う相手が見つかったら、詳細情報の開示や質疑応答を経て契約条件をすり合わせ、契約書を締結して引き渡しを行います。
利用の流れ(ステップ表)
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 登録・相談 | アカウント登録、または売却代行サービスへの無料相談 |
| 2. 案件探し・査定 | 案件検索または査定・買い手候補の紹介 |
| 3. 交渉 | 条件のすり合わせ、質疑応答 |
| 4. 契約・引き渡し | 契約書締結、資産の引き渡し |
よくある質問
M&Aマッチングサイトは個人でも利用できますか?
多くのマッチングサイトは個人での利用に対応しています。ただし、サイトによって取り扱う案件規模や本人確認の要件が異なるため、事前に利用規約を確認しておきましょう。
マッチングサイトの手数料はどのくらいですか?
成果報酬型が中心で、成約金額に応じた料率が設定されているサイトが多く見られます。会員登録自体は無料のサイトもあります。
マッチングサイトと売却代行サービス、どちらを選ぶべきですか?
自分で交渉や契約書対応まで進められる場合はマッチングサイト、手間や専門知識に不安がある場合は売却代行サービスへの相談が向いています。
まとめ
M&Aマッチングサイトは、案件数や手数料体系、サポート体制を比較したうえで選ぶことが大切です。自分で出品して交渉まで進める方法と、売却代行サービスに任せる方法にはそれぞれ向き不向きがあります。
- 案件数・手数料・サポート体制の3点で複数サイトを比較する
- 交渉や契約書対応に不安がある場合は売却代行サービスの利用も検討する
- まずは無料相談・無料査定から状況を整理する









